久しぶりのブログです。
私は6年前から、雑誌の電子化を声高に推進して来ました。
賛同してくれる人はほんの一握りでした。
いくつもの出版社に出向いて、お話をさせていただきましたが、
一向に進みませんでした。
そもそも出版社の大方の人達は、本という物体を売っていると
いう認識が強く、本の中に書かれている内容、物語 ストーリー
情報 写真で表現されている感動といったコンテンツを提供している
という認識はされていない様でした。
コンテンツというよりも、楽しさや面白さ興味といった方が
正しいかもしれません。
本の部数がバロメーターになってしまった為に、物体を売っている
という勘違いをしたのだと思います。
出版社でお話しする中で、編集者の方に感銘を受けた本は何ですか?
という質問をよくしました。
その答えに色々な本の名前が出て来ました。
そこで必ず私はその本を今この場ですぐに見せて欲しいとお願いしましたが、
誰ひとりとして持ち合わせていませんでした。
その時にはじめてコンテンツの提供を本という媒体でしていただけで、
本そのものが無くても、一度心の中、脳裏の奥底に記憶してしまえば
媒体はなんでも良いのだという事に気づいていただけました。
そうなんです、本でなくても媒体は何でも良いのです。
今の時代にみなさん音楽はどーやって聞いていますか?
LPレコードで居間に鎮座したステレオで聞いていますか?
ほとんどの方は、iPodやPCやCDやケイタイで聞いていると思います。
ビートルズの名曲をiPodでイヤホンで聴くと感動が薄れますか?
そんな事は無い筈です。スノボーで白銀の斜面を滑りながらでも
iPodならその名曲の感動を維持出来るのです。
では、雑誌の情報はどーですか?iPadやiPhoneやスマートフォンでも
よいのではありませんか?
文庫本や単行本のいわゆる書籍を電子化してますが、
あれはナンセンスです。
あんなに進化を遂げたメディアの形は他にありません。
完璧に書き上げられ定着されたイメージのストーリーを
わざわざバッテリー駆動させないと見る事の出来ない
メディアで読ませる事はホントにもったいないです。
携帯性という意味で本棚を持ち歩くという意味での電子化
には賛成ですが。
本来は雑誌のように、世の中の変化に対応して行く情報の
伝達こそが電子化されるべきなのです。
おしゃれファッション好きの読者モデルの女の子たちが、
自分たちが取材されている雑誌は特には買わないそうです。
なぜなら、情報が遅くてオシャレ好きお洋服好きの彼女達の
スピードについていってないのだそうです。
本当に買いたいお洋服の情報はもっぱらネットからだそうです。
だから早急に雑誌のWEB化、電子化が必要なのです。
来年の2012年2月22日から文芸春秋社のWEBのサイトの中で
私、萩庭桂太が監修するWEBコンテンツのコーナーが始まります。
その中でこれからの情報伝達の在り方の一例を提示出来ると
思ってます。
やっとこれからのメディアで早く楽しく面白く、今日知って明日使える
色々な情報を今日取材して今日中にアップロードするコンテンツ共有を
したいと思ってますので、宜しくお願いします。