どっぷりどっぷりどっぷりカメラの話です
前回、前々回の続きなので、それらを見てからの方が良いです。
で、話は続きますが、
メインで使うカメラの種類が変わると、
生活もちょっと変わりました。
まず、コンパクトなLeica M9になったことで、
カメラバッグも小さくなりました。
しかも、普段の撮影では、35mm 50mm 75mm を
つけているので、3台のボディで撮影しているのですが、
2台分しか入らないカメラバッグにしました。
2台はバッグに入れて、1台は首から下げてという感じなんです。
海外ロケもそのスタイルです。
なぜなら、どうせすぐにカメラを使うのだから、
1台は出しっ放しという事です。
ちなみに、仕事というのは、旅ものはまずないので、
CMや雑誌の撮影の事です。
スナップがメインという事ではないので、念のため。
海外ロケで飛行機搭乗時の機材荷物預けもなくなり、
カルネもなくなりました。
コンパクトになり、撮影時にフィルム感度も寛容になったことで、
照明機材も無くなりました。もちろん三脚もです。
身軽になったことで、仕事で移動用のクルマも
ステーションワゴンから2人乗りのスマートになりました。
燃費も良いですよ。
そして、一般の人から見ると頼り無さげなLeica M9なので、
撮影中にPCに転送して画像確認をしたがる人も皆無です。
見るからにハイテクカメラでない事が分かるのでしょう。
ただ以前に一度だけどうしてもクライアントの部長さんが、
途中で画像確認をしたいということがありました。
その時はもちろんご覧頂きましたが、
ローパスレスで1800万画素超えで
スタンダードタイプ設計の
レンズからの画像に納得していただき、
たった1コマ観ていただいただけで、満足してもらえました。
その部長さんは無類の写真好きで、すぐにその良さを感じ取った
とその後に代理店の方から聞きました。
なので、撮影現場でのPCも使わなくなり、よりコンパクトに
なりました。
万が一のバックアップ用に持って行っているiPadも、ネットラジオ
として撮影時のBGM用にほとんどなってしまっています。
なにか、コンパクト化を目指しているかのように思われがちですが
それは間違いです。
世界のホームラン王の王貞治さんの一本足打法の様に、
ある種の無駄を整理する事によって、
ギリギリまで待てるという事です。
Leica M9になって、
ギリギリまでスタッフと意見交換できたり、
ハプニングに瞬時に対応できたり、
移動の気楽さから沢山のアングルを狙えたり、
天候や撮影状況に簡単に順応出来るようになりました。
首から3台ぶら下げての撮影、他のフルサイズ一眼レフでは
考えられないでしょう。
そう、写真を撮る生活の
「気分を変えて」
くれました。